走り高跳びの軸の筋力トレーニング

走り高跳びでも筋力トレーニングは記録を伸ばす為には必要です。
実際に、走り高跳びの選手はスラリと細い体型にみえますが、他の陸上競技の選手の中でも膝上の筋肉が特に発達しています。

 

軸の筋力トレーニング

 

そんな走り高跳びの選手で特に重要なのが軸の筋力の強化です。
既にお伝えしていますが、走り高跳びは助走の勢いを垂直方向の上昇力に変えるようにしますから、その際の踏切りでの踏み付ける力の強さと潰れない姿勢の2つが記録に大きく影響してくるからです。

 

 

この2つに共通しているのが脚の形、軸です。
それを身につける筋力トレーニング・技術練習兼、補強運動が踵の上下動です。

 

 

そんな走り高跳びの軸の筋力トレーニングのやり方としては、かかとは無理に上げ過ぎず、下げ過ぎないようにします。
最初は水平よりもやや高くなるようにして、つま先は少し外側を向くようにします。
また、膝にゆとりを持たせておきましょう。これは様々なトレーニングを行う上でも重要なポイントになります。

 

 

そして、その姿勢から、お尻とももの裏側に力を入れます。すると骨盤が前に少し出て脚が棒のように固くなり、走り高跳びの踏切りでも潰れない強い脚が出来ます。

 

 

次に逆側の脚を外して、内股をぴったりつけるようにして完成です。
また、猫背になってしまうと踏切りで潰れやすいので、少し胸を張ったようにして息を詰めると上半身にも強さが生まれ。これで脚から肩まで強い軸のある体になります。

 

 

やってみると、その際の軸は一直線ではないということが分かるかと思います。
この姿勢で足首だけを使って体の上下動を行うようにしていきます。
膝が曲がったり、お尻が緩んでしまうと軸が崩れてしまうので、気をつけながらボールが弾むように上下動を繰り返すようにしましょう。

 

 

最初は、自分の自重だけでトレーニングを行い、安定してきたら更に2人1組になって、仲間を肩車などして負荷を増して行うと脚の筋力強化にもなります。
10回3セットくらいを目安に、週に2〜3回くらいやると良いかと思います。

 

 

走り高跳びで記録を伸ばすためには、踏み切りの局面で体がぶれずに1本の棒のように軸を保つための脚の筋力強化のトレーニングや、正確な動作の中で姿勢を維持する練習が欠かせません。
中学生や高校生など早い段階からしっかり行っておけば、その後の記録の伸びもそれだけ大きくなるかと思いますよ。

 

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